階段
階段は注文住宅のなかでも実際の使い勝手がイメージしにくい場所。そのため施工後に「こんなはずじゃなかった」と思うことも多いです。階段設計で注意すべきポイントをまとめました。
マネしたい成功例!
納得のいく階段を作った先輩の声
幅広階段にして大正解!
育ち盛りの男の子2人がいるので、とにかく安全面を優先して幅広い階段にしました。階段の昇り降りが楽だし、階段下は大容量の収納スペースとして大活躍しています。重い荷物を運ぶときもすごく楽です。
中庭の光を遮らない見た目軽やかオープン階段
引用元:藤島建設公式HP
(http://www.fujishima.co.jp/kensetsu/gallery/example/case25/)
引用元:藤島建設公式HP
(http://www.fujishima.co.jp/kensetsu/gallery/example/case25/)
狭くなりがちなリビングの間取りを広くさせるため、中庭からの光を遮らない透かし階段が設置されています。室内の美観を損なうことなく、ひっそり佇むその姿は軽やかで圧迫感を感じさせません。
子どもたちが上り下りしていても、リビングやキッチンから目視できる設計なので安心できます。踏み板で使用されている木材も、リビングの床材に溶け込むようなデザインですっきり。滑りにくい素材で埃がたまりにくく、裏側から掃除をすることも可能です。
子どもたちの安全を考慮したカジュアルな階段
引用元:クライムホーム公式HP
(http://climb-home.jp/gallery/49.html)
帰ってきた子どもたちが階段を登っても、すぐに目が行き届くところに配置された「かね折れ階段」。踏み板は滑りにくく段差も子どもたちのことを考慮して低めに設定してあります。1段目2段目の蹴込み板には、お洒落なタイルが張られていて殺風景な印象を与えません。
さらに壁には施主のこだわりの小物で彩られ、カジュアルな装いに。階段傍でどうしても遊んでしまう子どもたちのために、お絵かきできるカウンターやおもちゃを収納できる収納棚を設置しています。
モザイクタイルを駆使して南欧米風スタイルの階段に
引用元:アイ・エスホーム公式HP
(https://www.sigoto-kitiri.com/cms/example/可愛さの中に個性を詰め込んだ家/)
外壁をスイス漆喰仕上げ、アイアンの扉や水廻りのモザイクタイルなど家全体を南欧米風の雰囲気に包ませ、その中のひとつとして君臨するのが、こちらの「かね折れ階段」です。すべての階段の蹴込み板には、内装の雰囲気にぴったり合わせたモザイクタイルがびっしり張られ、見る者の目を楽しませてくれます。踏み板に使用されている木材も、配色のバランスが狂わないよう統一され、すっきりとした印象に仕上がっています。
さらに壁には施主のこだわりの小物で彩られ、カジュアルな装いに。階段傍でどうしても遊んでしまう子どもたちのために、お絵かきできるカウンターやおもちゃを収納できる収納棚を設置しています。
吹き抜け天井に伸びるダークな天然木の階段
引用元:ライフボックス公式HP
(http://www.life-box.jp/wp93.html)
引用元:ライフボックス公式HP
(http://www.life-box.jp/wp93.html)
可愛らしさよりもダークで男っぽい印象が好きな施主の希望で、ブラックウォールナットの天然木の素材をそのまま活かした透かし階段です。
手すりはあえて加工されていないものを使用し、ナチュラルな印象に仕上げています。床や扉のこげ茶色の無垢材との相性もぴったりで、素足で階段をあがると肌にしっくり馴染む感覚を覚えます。
無骨な鉄骨の階段を上がって玄関までアプローチ
引用元:高砂建設
(https://www.takasagokensetu.co.jp/works/details_63.html)
引用元:高砂建設
(https://www.takasagokensetu.co.jp/works/details_63.html)
無骨な鉄骨階段が斬新なこちらの住宅。デザイナーズ住宅でよく見受けられる鉄骨階段ですが、外観に用いられるのは珍しいかもしれません。軽快に玄関までのアプローチを誘うように段差低めのスケルトンでデザインされています。
リビングに設けられている階段もスケルトンタイプの透かし階段。こちらは床材と同じ、天然木を使用したかね折れ階段です。階段の奥の窓から差し込む光で圧迫感なく、スムーズに上ることができます。
階段で失敗した・後悔した先輩の声
2階建てもしくは3階建て注文住宅では階段が欠かせません。家の中を家族が行き来する際に階段は必ず使うものなので、位置や種類によって生活導線が大きく左右されます。場合によっては、こだわって作ったはずの階段が暮らしやすさを奪ってしまうこともあるようです。先輩たちの失敗例を参考に家づくりを成功させてくださいね。
リビング階段にしたら寒い!
憧れのリビング階段にしたけど、断熱性と気密性が高い家にしないとリビングが暖まりません。あと焼肉をしたときなど、臭いが2階にまで充満します…。
- 対策方法
リビング階段のあるお家は寒いと感じる方が多いようです。クローズドタイプの階段にする、扉をつける、ロールスクリーンで仕切るなどして空いている空間をふさぐ対策や、シーリングファンやサーキュレーター等で空気の流れを循環させる対策が有効です。
階段幅を狭くして失敗!
リビングを広くしたかったので思い切って階段を狭く、傾斜も急にしたのが失敗…。危ないし、机やタンスなど幅の広い物を2階に運ぶのが大変です。
- 対策方法
階段は、踏み板という足で踏み占める面と、蹴り上げという一段の高さに相当する面と、階段幅の3つの要素で構成されています。建築基準法では、住宅は階段幅75cm以上、蹴り上げ23cm以下、踏み板15cm以上と定められていて、傾斜のきつい階段を作ることも可能です。ですが、傾斜がきつく階段の幅が狭いと上り下りで注意を払わなければなりません。人が上がりやすい踏み板と蹴り上げはそれぞれ20cmだと言われていますので、ひとつの参考にしてみてください。
シースルー階段にして後悔!
デザイン優先でシースルーの階段にしたけど、掃除している階下にごみが落ちるし、ベビーゲートも付けられなくていつも気が休まりません。
- 対策方法
やはり事故を考えると完全なシースルータイプはおすすめできません。子どもが小さいうちは不透明または半透明のシールを側面に貼り、蹴上にも透明の物を入れておきましょう。
こんな後悔や失敗をしたくない人は…
体験型のショールームに行ってシミュレーションするのがおすすめ!家族みんなで建てた後のことをイメージしながら、実際に見て・触って入念にチェックしましょう!