さいたま市北区

さいたま市北区の特徴

さいたま市北区は、さいたま市の北部に位置するエリアです。2001年に旧大宮・浦和・与野の3市が合併しさいたま市が生まれ、2003年にはさいたま市は政令指定都市となりました。その際、市内には10の行政区が生まれています。北区はその行政区の1つ。さいたま市の副都心であり、広大な緑地が多いのが特徴です。西には鴨川、東には芝川や見沼代用水が流れる水源が豊富な土地でもあります。

北区には、さまざまな伝統と文化を楽しめる名所やイベントがあります。市立大宮北高等学校そばには「鎌倉街道」、そして「三貫清水」があります。三貫清水は、地元の里人が太田道灌に清水で立てたお茶を献上したところ、大変喜ばれて三貫文の褒美を貰い受けたというエピソードがあります。また、北区では元日の午前零時に「日進餅つき踊り」が催されます。市指定の無形民俗文化財となっているこのイベントは、「日進神社」に奉納されるお祭りで、江戸時代から現代にまで連綿と受け継がれているのです。

さいたま市北区の交通

さいたま市北区は、鉄道路線が充実しているため交通の便が良いエリアです。主要駅となる大宮駅からは、JR高崎線、宇都宮線、川越線、東武野田線などの路線が放射状に伸びており、さまざまな場所へのアクセスが可能です。区内と周辺を合わせれば、主要な駅は10駅もあるので、通勤・通学で不便を感じることはまずないと言えるでしょう。

徒歩圏内にバス停が多数あるのも便利な点です。本数も十分あるので、通勤・通学はもちろんのこと、高齢者の方が公共交通機関を使うのにも便利です。北区には空港がないため、最寄りの空港は羽田空港になります。そのため、電車だと1時間半はかかってしまいます。しかし、北区から電車で10分ほどで到着できるさいたま新都心駅からなら羽田空港や成田空港までの直通バスが出ているので、空へのアクセスも良好だと言えるでしょう。

さいたま市北区の治安

さいたま市北区の治安は非常に良好です。さいたま市10区の中で、北区の治安の良さは第3位となっています。実際に住んでいる人からは、さいたま市になってからショッピングモールが増えてきたおかげで、その周囲にはマンションが増え、ファミリー層が増えてきたことで治安が良くなってきたという声があります。また、夜でも駅前には仕事帰りの人が電車を待っていたり、徒歩で帰宅している人が多く人通りがあるため、悪い意味での静かさがなくなって治安が良くなったという意見もあります。特に治安が良いのは土呂駅日口方面で、女性でも安心して一人暮らしができます。

反面、土呂駅東口方面は、昼間は見沼グリーンセンターという大型の公園があるので賑わっていますが、夜間は閑散としているので注意が必要です。

さいたま市北区の教育・子育て

さいたま市北区は、子育て世帯にも非常に住みやすいエリアであると言えます。まず、中学生までは「医療費の一部負担金を助成」となっているので、不意の事故や病気があっても安心です。医療面に関しては、子供の診療に特化している「わかたび皮膚科」があり、市外からも訪れる人がいるという人気のクリニックとなっています。また、子どもがいる家庭には「パパママカード」を配布するという制度があります。これは、カードを使用することで特定の店舗での割引などのサービスが受けられるというものです。

教育面に関しては、学習塾が充実しているので学力の向上にも向いています。さらに小学校・中学校も多いので、学習面では充実していると言えるでしょう。

さいたま市北区の名所

さいたま市北区の名所として有名なのは、大都市の中で大自然が味わえる「見沼田んぼ」でしょう。主要駅である大宮駅からわずか2~3kmという近場にあるこの緑地空間の広さは約1260ha と非常に広大です。龍神伝説をはじめ、独自の文化と伝統のあるエリアとなっています。

また、大正14年に誕生した大宮盆栽村も有名です。大宮盆栽村は東京から移り住んだ数人の盆栽業者が集まり、次第に盆栽を生業とするものが増えてきて生まれた村です。現在では「大宮盆栽美術館」も開館し、多くの盆栽愛好家が訪れています。